最新更新日 2005年 9月14日
クラシック音楽に関わる人間にとっては、常に身近な存在であるピアノ。
正式名称を、「Gravicembalo col piano e forte(グラヴィチェンバロ コル ピアノ エ フォルテ)」といいます。
その名前の意味は、「ピアノ(弱い音)とフォルテ(強い音)を持っているグラヴィチェンバロ(チェンバロのこと)」ですが、今回は、そのピアノの成り立ちについてのお話です。
ピアノの原型は、ハンマー・ダルシマーであるとされますが、直接的にはイタリアのバルトロメオ・クリストフォリ(Bartolomeo Cristofori 1655-1731)が発明したと言われています。
フィレンツェのメディチ家に仕え、楽器制作や楽器コレクションの管理をしていたクリストフォリは、1709年にハンマーアクションを持つ楽器を発表しました。
弦楽器系鍵盤楽器と言えばチェンバロやクラヴィコードだった当時、この発明は画期的なものでしたが、当時のものは、現代のピアノとは比較にならないほど簡素なものでした。
その後ピアノは、18世紀後半頃にはヨーロッパ各国に拡がり、試作・改良されていく間に、徐々に現代のピアノに近づいていったのです。
ピアノが、それ以前のチェンバロやクラヴィコードよりも優れていた点は、名前の通り、音の強弱にあります。
チェンバロはある程度の音量は持ち合わせたものの、ペダルで何段階かの強弱を出せる他は、自由に強弱を表現することは困難でした(強弱を付けているように聴かせる演奏技術はありました)。
また、クラヴィコードは、強弱が自由に付けられた(打鍵した後で鍵を揺らすことによって、さらに表現を付け加える事ができた)ものの、音量が得られず、ある程度以上の広さの空間で演奏するのには不向きでした。
これらの欠点を無くし、音の強弱の表現を自由に行えながら、より広い演奏会場でも音が届くようになったのが、ピアノなのです。
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